満を持して家で手軽に遊べるようになった「スパイクアウト ファイナルエディション」(以下スパイクアウトと略します)!
しかし多くのプレイヤーの皆さんは「スパイクアウトの楽しみ方が分からない」「ちょっと遊んでみたもののピンとこない」なんて人も多いと思います。
こういう遊びであるとか、カルチャーっていうのは、発売当時に一気に火がついて、多くの人との熱狂と共に楽しむのが一般的と言えると思います。逆に言うと発売から四半世紀以上たった本作を当時と同じ熱量で遊ぶのは非常に難しいと思われます。
でも僕は思春期の時に、このゲームにものすごく楽しませてもらった身として、このゲームの魅力を少しでも伝えたい!そんな思いもあって今回この記事を打ち込ませていただきます!
今回は「龍が如く8 ライク ア ドラゴン」のプレイステーション4版内の「スパイクアウトファイナルエディション」を基準に解説をさせていただきます。
魅力① 多くの敵を相手に戦う爽快感!
今で言うと「真・三國無双シリーズ」等にも通じる一騎当千の楽しさをこのゲームも持っています!
違いを挙げるとするならば「真・三國無双シリーズ」は広い場所で、敵と味方が入り乱れて戦い「今はどの味方に加勢に行くべきか?」を考えて行動していきます。その判断力が重要視されている代わりに、ザコ敵との戦闘では基本的には苦戦しないというゲームバランスになっています。
一方本作「スパイクアウト」は「真・三國無双」ほど広いマップではない代わりにザコ敵相手にも気が抜けない。ボス出現時にはもっと気が抜けないバランスになっています!この「爽快なんだけども気は抜けない」という神がかり的なゲームバランスがスパイクアウトでしか接種できない栄養です!似たようなゲームでファイナルファイト等がありますが、それとも違うんですよね!
体力ゲージが点滅してピンチになったときの緊張感!KOされた時の「次はいけそう」と思わせるゲームバランス!そしてピンチを切り抜けた時の成長の実感!セガの職人芸をこれでもか、と感じます!
魅力② 人と遊ぶ面白さ
当時このゲームが流行っていた2000年くらいの時期には、一緒にスパイクアウトを遊ぶ知らない人達がいっぱい居ました。
自分が下手であっても上手い人と一緒に遊べばある程度進めるんですよね!
この「みんなで難所を突破するゲーム」をスパイクアウト以降に味わったのは「モンスターハンター2nd」あたりから。周りのクラスメイト達がモンハンの話をしてる時には「スパイクアウトっぽいな」なんて思ったものです!
魅力③ 「無双×モンハン」と言えるようなゲームを既に世に送り出していた!
爆発的なヒット作となっている「真・三國無双シリーズ」や「モンスターハンターシリーズ」!これらが世の中に出回らないうちから、本作「スパイクアウト」を世に送り出したセガの開発力に驚きます!
「スパイクアウト」リリース当時はこの斬新なゲームは多くのゲーマーを魅了しました!知名度でいくとそこまでではない作品かも知れませんが、時代の流れに先駆けて登場し、僕らにたくさんの思い出を作ってくれた「スパイクアウト」は僕の人生を形作ってくれたゲームの一つです!
ビートボタン(B)
初期設定では□ボタンに設定されています。以下、頭文字を取ってBと略します。
連打することでコンビネーション(連続技)を行います。
チャージボタン(C)
初期設定では△ボタンに設定されています。以下、頭文字を取ってCと略します。
押してからボタンを放すまでの時間によって攻撃が変化します。どの攻撃が出るかは、時間制限の数字の下にあるバーで確認できます。
連続技用のC1
敵を打ち上げるC2
ピヨらせるC3
敵を吹き飛ばすC4
長く押せば押すほど良いと言う訳ではなく、使い分けが重要なのがスパイクアウト!
ジャンプボタン(J)
初期設定では○ボタンに設定されています。以下、頭文字を取ってJと略します。
キャラクターがジャンプします。
シフトボタン(S)
初期設定では×とR1ボタンに設定されています。以下、頭文字を取ってSと略します。
押している間、キャラクターが敵の方向を向いたままになります。一見地味ですが振り向く動作を無くしてスキを軽減したり、敵との間合いを調整したりでメチャクチャ大事なボタンです!
「じゃあずっと押しっぱなしで良いのか?」といえばそうではないのが難しく、
ダッシュ(レバーを同じ方向に2回入力)
敵を掴む(敵が攻撃していないときに敵に向かってレバーを倒す)
キャラクターの向きを変えたい時
等にはSを放す必要があります。
スパイク
Bボタンを「タタン、タタン、タタン…」という感じのリズムで押していけば、ザコ敵にはかなり安全なループコンボになります。他のゲームでいうと「ファイナルファイト」等の「振り向いてのパンチハメ」に近い動きが特に行いやすいキャラです!
この「タタン、タタン、タタン…」のリズムに慣れてきたら、途中で掴んでの投げを行うのもいい感じです!スパイクのBボタン2発からの掴みは全キャラ中最もスキがなく、まるで相手に吸い付くよう!
Bボタン連打の最終段は敵を正面に吹っ飛ばします。慣れれば狙って遠くの敵を巻き込むことも可能です!
ホワイト
BボタンとCボタンの同時押し攻撃は、他のキャラよりも攻撃範囲が狭めな代わりに、非常にコンボ用として優秀です!状況や地形によっては連打してるだけでコンボになります!
このキャラのスペシャルアタックはアッパーの連打になっており、壁等を使った連続ダメージは狙いづらいですが、代わりに敵を遠くに吹っ飛ばします。連続ダメージ狙いの場合は正面掴み状態からのスペシャルアタックがオススメです!
Bボタン連打の最終段は敵を打ち上げる攻撃。その後またBボタンを連打したりチャージ2攻撃を当てたり等、気分や状況に合わせて、色々な追撃を試してみて下さい。
リンダ
BよりもC1攻撃のほうが出が早くスキが少ないというトリッキーなキャラ。リンダで敵を掴みたい時はC1を2発刻んでからがオススメです。
Cのゲージが貯まるスピードが遅いらしい(鈍感な僕にはそんな変わらない気がしますが)ですが、その分C4の攻撃リーチが長くヒットさせやすいです!
B連打最終段は蹴りでダウンさせる技と、正面にレバーを入れっぱなしでの連打で敵を打ち上げる技、2種類あります。個人的には敵を打ち上げる最終段のほうが追撃を狙いやすくて、使い勝手が良いです。
テンシン
正面だけではなく横方向に攻撃範囲が広い技も多く持ち合わせているキャラ。
BとCの同時押し攻撃は、一番目と二段目ともに攻撃範囲が広く、C3も複数人に当てやすい裏拳になっています。
CとJを同時(初期設定ではL2でもOK)に連打すると発動する回し蹴り二段は、近づくのが怖いザコ敵相手に重宝します。ちょっと遠くからでも攻撃が届くうえにダウンも取れるんですよね!
B連打最終段は敵をよろけさせます。チャージ速度が早いキャラなのでそこからC攻撃で追撃するのも他のキャラより手軽と言えるかもしれません。
とりあえず難易度ノーマルのステージ1を全キャラで安定してクリアできるようになってきたので、僕なりのコツなどを書かせていただきます。僕はゲームは好きですが、かなり不器用な人間なので、ここに書かれているテクニックはものすごく当たり前のことかもしれません。逆に言えばその分、再現がしやすくて、初心者の方にはなるべく楽に習得しやすいテクニックにはなってると思います!
その① Bボタン連打
習得難易度 ★☆☆☆☆
特に使いやすいキャラ ホワイト、リンダ
初期設定では□ボタンに設定されているビートボタン(以下Bボタンと略します)。こちらを連打するとキャラクターが連続技を繰り出します。雑魚敵との1対1の状況では反撃を受ける心配もほぼ無く、手早く敵を倒す手段としても優秀です。時間制限が厳しい場合や「ほかの敵がこっちに来る前に、この敵を倒しておきたい!」という場面で使うのがオススメです!
敵が近くに複数人いる場合や、ボスキャラ相手には連打中に反撃を受けやすいので、その場合は下にある別のオススメ行動を試してみてもらえると幸いです。
特に使いやすいキャラとしてホワイトとリンダを挙げさせていただきましたが、この2キャラは特にBボタン連打後に追撃がしやすく、更なる追加ダメージを期待できます!(連打攻撃最終段が敵を打ち上げる攻撃のため、お手玉のようにコンボを決めやすいです。)慣れればBボタン連打から、位置調整をしてまたBボタン連打で追撃、なんて芸当も狙いやすい両名です。
その② BボタンとCボタン同時押し攻撃
習得難易度 ★★☆☆☆
特に使いやすいキャラ ホワイト、テンシン
初期設定では△ボタンに設定されているチャージボタン(以下Cボタンと略します)。このCボタンとBボタンを同時に押すと繰り出す攻撃。こちらは非常に便利なので僕は同時押しボタンを設定しています。(文面によってはB+Cと表記している所もありますが同じ攻撃です。ややこしい書き方しちゃってスミマセン!)
この攻撃は広範囲を攻撃できるうえに雑魚敵をダウン(一回倒れ)させるので、周りに敵が多い場面では重宝します。ちなみに全キャラ追加入力をすれば、もう一段攻撃が出せます。状況や好みに合わせて連打してもいいし、一段で止めても良いでしょう!
特に使いやすいと思うキャラはホワイトとテンシン。ホワイトは二段目の攻撃で敵を叩きつけて弾ませるので、そのままBボタンCボタン同時押し攻撃で追撃が行いやすいです!テンシンは他のキャラよりもより広範囲に攻撃が届きます!
ただしほとんどのボスキャラ相手にはダウンが取れないので状況や体力と相談して使ってみて下さいね。
その③ C4攻撃
習得難易度 ★★★★☆
特に使いやすいキャラ リンダ、テンシン
この辺くらいからスパイクアウト独自の入力テクニックやリズム感が要求されるので習得難易度はやや高めです!
Cボタンのゲージを満タンまで貯めてからCボタンを放す事で、敵を遠くに吹き飛ばす攻撃を行います。
特筆したいのはやはり「ボスキャラ相手にも吹き飛ばし効果がある」こと!このゲームのボスキャラにダウンをとれて状況を立て直しやすい技は限られるので、かなりありがたい技になっています!
難点はやはり当てるのにコツがいること。敵は間合い管理が上手いのでこちらのC4を避けてきます。Sボタンを使いながらの移動で距離を調整しつつ、敵の攻撃のスキをついていかないと、中々当たらないです。しかもC4はチャージしすぎると一定時間で貯め直しになる関係上、気持ちの面でも何かあせっちゃうのが悩みどころです!
特に使いやすいと思うキャラはリンダやテンシン。どちらのC4もリーチが長いので、比較的ヒットさせやすい両名です。更にテンシンはチャージ速度が最速らしいのでC4を使う練習にも適しているかもしれません。
その④ スペシャルアタック(BとCとJ同時押し)
習得難易度 ★★☆☆☆
特に使いやすいキャラ スパイク、テンシン
スペシャルアイテムというかみなり模様のマークを消費することで使える攻撃です。コマンドはBとCとJの3つのボタン同時押し、もしくは初期設定ではR2でも発動できます。
この技の使いどころとしては、主にスキをさらして「危ない」と思った時や、敵に囲まれて状況を立て直したい時に出すのがオススメです。特にボスキャラの多くは回避が困難かつこちらの攻撃が効かないという「体が光った状態」の攻撃を使ってくるので、そんな攻撃に緊急回避として機能するスペシャルアタックは心強い技になっています!そしてこのスペシャルアタックもC4攻撃と同じく、ボスキャラをダウンさせる事ができるありがたい性能の技です!
補足情報としてはスペシャルアイテムは最大5個まで貯めておけます。そしてエリアをクリアするごとに1つ回復します。便利で頼りたくなる攻撃ですが、連発するとあっという間に使い切ってしまうので、皆さんそれぞれのちょうどいい使い方を探して見て下さい。
もう一つ補足として、敵を正面から掴んでいる時にもスペシャルアタックを発動する事ができます。
特に使いやすいのがスパイクとテンシン。スパイクは通常時と正面掴み時、どちらでも壁を使った連続ダメージを狙いやすく、思わぬ大ダメージを期待できます。テンシンはやはり攻撃範囲の広さが特徴。他のキャラでは届かない敵にもダウンが狙えます。
ここから先は④までの行動に慣れてきて「もっと色々な動きをやってみたい!」というアグレッシブな方に向けた行動です。逆に「一気に色々言われてもよく分からん!」という僕みたいな人は上の①~④の攻撃手段をメインに使ってみていただけると幸いです。
その⑤ B二発のループ
習得難易度 ★★★☆☆
特に使いやすいキャラ スパイク、ホワイト
こちらは基本的にスパイクとホワイト限定の攻略法となっています。リンダとテンシンも似たような動きは可能ですが敵から反撃を受けるリスクは高まります。
Bを連打することで発動するコンビネーションですが、それを2発目で止めて、一瞬待ってまた2発、これをリズムよく繰り返します。「的確にBを2回だけ押す能力」や「2回押した後、再度ボタンを押すタイミング」等が求められるので、やはりこのゲームへの慣れが必要です。正直僕も何回かやっていく内に訳が分からなくなることがあります…。
しかし修得できれば敵に攻撃のチャンスをほとんど与えずに倒す事ができるほか、スキも小さいのでボスキャラの攻撃も避けやすいです。一対一の状況ではかなり頼りになる攻撃手段です!
その⑥ Bボタン一発か二発からの投げ
習得難易度 ★★★☆☆
特に使いやすいキャラ スパイク、ホワイト
やり方は・・・
Ⅰ Bボタンの一発目や二発目などのスキの小さく相手と距離が離れにくい攻撃を行う。(上記のB二発のループの項目も参考にしてみて下さいね。)
Ⅱ そのままレバーを相手方向に入れて相手をつかむ。(シフトボタンから指を離した状態じゃないと敵を掴まないのでお気をつけて!)
Ⅲ 掴んだ状態から投げたい方向にレバーを入力して、Bボタンを押して相手を投げる。
とりあえずこんな感じです。
BとCの同時押し攻撃のように周りの敵を巻き込みやすいのが特徴ですが、B+Cとの違いは
相手をつかんだ少しの間は敵の攻撃を受けない時間(いわゆる無敵時間)があること。もう一つは投げる方向、つまり巻き込みたい相手をある程度決めやすいこと。
B+C攻撃ではダウンを取れないボスキャラ等には、この方法が安全な場合があります。
弱点としてはBボタンを1、2発当てたとしても、必ず相手を掴めるかは分からない所。掴もうとしても敵の攻撃が先に出る(いわゆる割り込み)事も多いです。残り体力が少ない時にはリスキーな行動かもしれません。
その⑦ C2攻撃
習得難易度
特に使いやすいキャラ スパイク、テンシン
最後にコンボ用として頼りになるC2を紹介します。相手を上に打ち上げる攻撃ですが、色々な場面でこの攻撃が当たる事があります。このゲームにちょっと慣れてきたらダウンしている敵やコンボのシメ等に試しに使ってみると、思いもかけずヒットする場合があります。攻略面のみならずスパイクアウトに深みを与えるアクセントにもなっています。
特に使いやすいのがスパイクとテンシン。どちらもダウン中の敵にもヒットさせやすい性能のC2になっています。
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