反応しない練習 読んでみた。

あなたの悩みはどこから来てますか?貪欲ですか?怒りですか?妄想ですか?それともこれら全部ですか?

いきなりベンザブロックみたいな聞き方をしましたが、この質問に答えられるようになれれば人間は悩みに対してそうとう強くなれると思います!

 

 

「中田敦彦のYou Tube大学」大好き人間である僕、ドットえはあっちゃんが紹介してる本を何冊か買って読んでるんですよ。その中の一冊。

 

草薙 龍瞬さんが書かれた

反応しない練習

この本を読んでみるだけでも結構悩みとかの辛さっていうのが減っていきますね。

「認知のゆがみ」なんていう言葉がありますが、この本はそんなゆがんでしまった自分の固定観念に対にて「こういう見方もできますよ」というのを少しずつ教えてくれました。

 

タイトルにもある通り、反応しないには練習が必要だったんですね・・・。僕もよく言われましたよ。「気にしないでいいよ」とか「そんな奴無視しなさい」とか。でも「気にしない」方法とか「無視する」やり方がわかんなかったから今までうまくいかなかったんですよね。

 

実際に読んでみても非常に「たしかにそうかもな」と思えるところが多かったですね。

僕も妙な所マジメなんでね、人のちょっとした行動とか、なんだったら声色だけでも「今のなんか間違えちゃったかな?」とか「前の時のあれ怒らせちゃったか?」とか考えてしまうんですよ。

 

悩みという心の状態には基本的に「貪欲」「怒り」「妄想」、この3種類に分けられる。そんな風に書かれています。

「え?たった3つ?」「そんなバカな!」って僕も思っていたんですが、試しに悩みが出で来るたびにこの3つのジャンルに分けていくと確かに「貪欲」か「怒り」か「妄想」なんですよね。これはたまげた!

じゃあ僕にもかつてあった悩み、「うつ病を家族が理解してくれない」という苦悩に「貪欲」「怒り」「妄想」に第三者の目線で当てはめてみましようか。今でこそ何とかなってますが、数年前までマジでしんどかった・・・。

「貪欲」

貪欲になりすぎてない?無理に求めたり期待しすぎてもツライだけだよ。人間分かりあえないことだってたくさんあるじゃん。

分かってくれないなら分かってもらえなくていい。

悩みを分かってもらえなくても自分の体と心を休ませる方法を少しずつ考えていこう。

体調が良ければ「健康のために出かけてくる」とか言ってさ。別にウソでも何でもいいからついていいよ、うん。ちょっとでも頭を休ませられそうな場所、図書館とか喫茶店とか行ってみたらどう?

「怒り」

ドットえ、お前は疲れている。このうつがひどい時なんて当たり前だけど常に疲れている。疲れているが故に防衛本能が働いて、それが怒りという二次感情を生んでいるんだ。

この疲れを取る方法、これも分かっているとは思うけど休むしかない。家にいても疲れるんだったら、どっか休める場所がないか色々行ってみてほしい。家よりも体を休ませることができる場所があるかもしれない。

「妄想」

もしかしてお前さんはうつ病のことを「家族に理解してもらう必要がある」と思い込んでいないかい?確かにそんな風に考える人も多いだろう。でもお前さんの好きなあのユーチューバーは、「家族からの理解はあきらめてください」って言ってるよ。たとえこのうつ病の苦しみを分かってもらえなくても治す方法はあるかもしれない。

 

こんな感じで打ち込んでいくと「まだ生きていけそうだ」と希望が持てるようになってきますね。

 

 

人間には7つの欲があるそうですね。煩悩は108個とか言われてますけど、欲は思ったよりも少ないんですね。

生存欲 「死にたくない。」

睡眠欲 「眠い。」

食欲 「腹が、減った・・・。」

性欲 「あの良い子が、何であんな男と付き合ってるんだ!」

怠惰欲 「働きたくないでござる!」

感楽欲 「学校をサボってでも遊びたい。」

承認欲 ←(実は僕の悩みもほとんどがこの「認めてもらえないとコワイ」という欲だという事に気づかされました。)

欲に関しても自分が悩んでいるのはこの7つのうちどれなのだろうと考えて分類すると「なるほど」という気持ちになりやすくなって、主観的な気持ちから一歩引いて考えやすくなりますね。

欲というのは別に世の中から「もっとたくさんの人に好かれなさい」とか、「命を粗末にしてはいけません」とかの外部からの命令ではありません。あくまで自分が自分に対して命令しているだけなんだという事実を知りやすくもなります。

僕もこういった悩みや欲を分類して、自分はこんなに苦しんではいるけども世の中がどうこうあったわけじゃない。じゃあこの悩みさえ鎮めることができればOKなんだ。悩むたびに状況を整理していって心を軽くしていきました。本当に救われましたよ・・・。

 

ところで本著の103ページに「心を半分半分にしてイライラや悲しさという感情も半分にする」という方法が書いてあります。人との会話の時に心の前半分は相手に対応する、後ろ半分は自分の心の反応を見る、という手法です。

これ、要するにジョジョの奇妙な冒険のスタンドみたいに考えると分かりやすいかもしれませんね。苦手な会話をしている時は「会話をしている自分」と別に「自分の感情を見るスタンド」を頭の中で用意する。そして自分は会話をする、スタンドには自分が怒ってないか、悲しんでないかを見てもらう。

この手法が僕はやってみたら中々効果が高く、会話中でも怒りゲージが上がるスピードが緩やかになり、(この会話、あんまり好きな話題じゃないんだな・・・)という風に気付けることも多いです。おかげさまで最近は会話で気持ちを乱高下させることも少なくなり、のどかに過ごせる日々が多くなっています。

 

 

最後に

ブッダと書かれてると「宗教の本、ちょっと何か嫌だな」という人もいるかもしれません。ですがこの本に書かれていたのは理屈の積み重ねから導き出される、悩みへの対処法だと少なくとも僕はそう思っています。

今回まとめた内容は僕なりに解釈したものなので間違っているところもあるかもしれませんが、この記事を読んで少しでも生きていく希望を持てたり人生を楽しめる気力が出てきたのであれば幸いです。

僕自身この本には心を相当救われているので、悩みがあって困っている人はぜひ一度手に取ってみてほしく思います。

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