5年ほど前に発達障害グレーゾーンと診断された僕は、メチャクチャ面白い本を見つけてそれ以来ちょくちょく読み返してる本があります。
それがこの本。
司馬理英子さんが書かれた
大人の発達障害
〈アスペルガー症候群・ADHD〉
シーン別解決ブック
この本が面白くて感動したんですよ。僕にとってはあるあるネタの宝庫なんですよ!
学生時代、僕はなんか周りとのズレをかんじるな、なんて思ってたんですよ。そして色々あったのちに発達障害かのテストを病院で受けてグレーゾーンと診断されてこれを読んだとき、僕の中の点と点が線でつながった感覚があったんですね。
もし発達障害という概念を知らずにまだ生きていたら今も苦労してたと思います。「テストをしてみるか?」と優しく言ってくれた当時の職場の人たちとカウンセラーさんに感謝ですね。
もちろん24~25歳まで発達障害グレーゾーンであることを知らずに日常の荒波にもがき続けた自分自身も「やるじゃん!」なんて思っちゃいますけど。
僕が発達障害かどうかのテストを受けて、その結果を円グラフで表されてるのがあったんですけど、だいたいの人は割かし丸みを帯びたグラフになるらしいんですね。でも僕の場合はそれと比べるとカクカクしてるんですよね。カウンセラーの先生曰く「苦手な分野を得意な能力で補って生活してるパターン」って説明してくれたんですよね。
このテストでは僕は特にアスペルガー症候群の傾向が強く、ADHDの傾向も若干あるという診断結果が出ました。
アスペルガー症候群とは「言語・認知能力にあまり遅れはないが、社会性やコミュニケーション、社会的想像力に自閉的症状が見られる」とあります。要するに人との交流の仕方が独特であるがゆえに苦労してる人達ですね。
実は僕も自分自身「冗談がわかんねーやつだな、俺」って思ってるし、学生時代よく同級生たちとケンカしてましたね。
ほかにも交流の仕方以外にも何かに強いこだわりを持っていたり、臨機応変な対応が苦手だったり、なんて症状もあるそうです。
僕も臨機応変に仕事するとか苦手なんですよ。だって自分が決めた順番通りに作業しないとやらなきゃいけないこと忘れるんだもん・・・。
でもこだわりが強いっていうのは逆にいい方向に利用し始めましたよ。朝起きて○○、そのあと○○、みたいに毎日やりたいルーティーンがある場合、他の人よりも習慣化しやすいんですよね。もちろん人よりできることがあるからと言って「アスペルガーって才能だよね」「うらやましいな」とかは言われたくないですよ。(テメー、俺らの苦労分かってねーだろ⦅怒⦆)って思っちゃいますからね。
このアスペルガー症候群ともう一つ自閉症という症状は元々別の症状として分けられていたそうですが、この二つは線引きがあいまいなために、まとめて自閉スペクトラム障害、英語の頭文字をとってASD(Autism Spectrum Disorder → オーディズム スペクトラム ディソーダー)なんて呼ばれることも多いみたいですね。こんなに呼び方があると正直僕は混乱しちゃいますね。
とりあえず「アスペルガー」「自閉症」「自閉スペクトラム」「ASD」という単語がでできたら「あ、俺のことかな?」って思うようにしてます。
ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder → アテンション ディビシット ハイパーアクティブ ディソーバー)は「不注意、多動性、衝動性が見られる」とあります。
僕は若干不注意によるミスを起こしやすいかな、と思ったりはします。まあでも大人になった今では子供時代と比べてミスを減らせるようになりました。ADHDに関しては現在ははあまり困ってはいないので他の人たちよりも症状が軽いんでしょうね。
この本の主な例として挙げられてたのは忘れ物やなくしものが多く、ずっと何かを探している人が描かれています。確かにこういう人も多いですよね。
僕も確かに学生時代は忘れ物が多かったですね。心身が落ち着いてきた今では忘れ物をしないために早め早めに準備したりができていますが、昔はそんな対策すら立てられないほど頭の中が忙しかったかも?
あと書かれてるのが、アイディアマンであるがゆえにじっとしてられないタイプの人もADHDの人に多いみたいですね。いますよね、常にアクティブでエネルギーにあふれてる人達。体力がないことが悩みの僕としては「何でそんな体動くの。うらやましい!」って思っちゃいますけど、これもADHDの人たちからすると(テメー、俺らの苦労分かってねーだろ⦅怒⦆)ってなるやつですね。この特性があるがゆえにみんな苦しんでるんですからね。
僕の体験談としては、これはADHDの特性が悪さしているか分かりませんが、学生時代の授業中は「ゲームセンターにどのゲームを稼働させるかの間取りを考える」という遊びをやってました。この衝動に耐えられなくて聞かなくてはいけない授業をほとんど聞いてなかったんですよね。
こんな感じでいろいろ苦労している僕らですが、この本にはこういった問題の対策も書かれていますので軽く紹介します。ここで記述する対策方法はごくごく一部であり他にも様々な対策が書かれていますので、現在困ってる方はこの本を手に取ってみたりインターネットで更に調べてみるのをオススメします。
アスペルガー症候群の我々に常に立ちはだかる壁、人間関係。この本の最初に書かれている対策はあいさつです。
・「おはようございます」や「こんにちは」
・少しニコッとする
・軽く会釈する
・相手と目を合わせる
こういった基本だけでも意識しないと中々難しいですね。特に目線なんて僕、ほとんど合いませんよ。
でも自信がなければ軽く会釈するだけでも効果はあるそうです。だったらありがたい!
人の顔と名前がいつまでたっても一致しない僕なんかは「あれ、今日この人に『おはようございます』いったっけ?」なんて思う事しょっちゅうですよ。まあ向こうのほうも毎日のことで今日あいさつしたかは曖昧だと思うのでよけめに「おはようございます」は言ってもいいのかもしれませんが、悩んだときはとりあえずニコッと会釈して「敵意はないんですよ」「怒ってないですよ」という雰囲気だけでも伝わればオッケーだと思ってます。
ADHDの特性、ずっと探し物をしちゃうタイプの人達には一つ一つ片付ける場所を決めるための方法が書かれています。片付ける場所が決まった物はラベルなどを貼ってわかりやすくしていき、片付けられないほど物があふれているなら捨てていく。
これは地味で大変な作業かもしれません。でもほんの少しでも整理整頓ができて目の前がキレイになっていくと嬉しいものですね。一日で全部の片付ける場所を決めるのは大変だと思うのであせらずちょっとずつキレイにしていきたいですね。
片付けられない夫がいる場合の対策として「パパの部屋は散らかっていても良しとする」「共有スペースではパパの箱を作ってそこに片付けてもらう」という方法も書かれています。これならもうちょっと簡単そう!このやり方でまずはザッと片付けて、のちにゆっくり整理整頓する場所を決めるのもアリですね。
僕と同じような周りとのズレを感じている人。苦しんでる人達が周りにいる人。今回のこの読書感想文が、そんな大変な人たちのほんのちょっとでも気持ちが和らいだり、明日を生きるための足しにもしなれたのなら、とても幸いです。
(正直僕は書きたいことを書きなぐってるだけなんでね。)
こんな最後のほうまで読んでいただいてありがとうございました。
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